2003-10-23

オープニング



ざわめきが遠のき、開幕ブザーが止んでいた。
私が私に夢中になり始めるステージ。
タクトが軽く振り下ろされ、ゆるやかに序曲が鳴り響く。

頭が忘れていたステップを
手足が、体が、思い出す。

遊べ、遊べ、遊べ、
回れ、動け、楽しめ、飛べ。

誰かのルールに乗ってるうちは、オーケストラは揃わない。
私が私に夢中になるほど、
わたしのリズムが曲を奏で、先へ先へと加速する。
そうして進めてきた過去を
信じて、夢中になればいい。

私が立つべきステージで、
幕を進めていけばいい。