2002-08-23

愛しき独房者へ



僥倖(ちょうぼう)を得て知ることができた者は、
天の采配の厳しさと優しさに気づくだろう。
気づかぬ者と気づく者のわずかな違いは、
独房の扉を閉ざす鍵と開け放つ鍵、
どちらを使うかの選択にある。

僥倖を得て感謝を覚える者は、
独房に馴染み留まることをしないだろう。
留まる者と留まらぬ者の違いは、
天の采配の意図する流れに
ゆだねて立つか立たないかの選択にある。

あなたがあなたである為に
あなたを創りあげてきたものが、
その独房の扉を固く閉ざし、
己の念で頑なに縛り続ける姿を誰が望もうか。

私を恨むなら怨みたいだけ恨めばいい。
憎むなら憎みたいだけ、嫉妬があればしたいだけ、
あなたが望む分だけ私は傷を受けても癒してみせる。

あなたの恨み辛みをかいながら、
私はここまでわたしを取り戻し、
独房の扉を開ける鍵があることを知った。
愛することの豊かさを得た。

あなたの頑ななパワーを私はいくらでも受けて立つ。
独房だと悟らず、そこが全世界だと主張するならすればいい。
そこに苛まれる姿さえ、わたしは黙って見守るだろう。

あなたがそこにいただけで、私はこんなにも豊かになれたのです。
豊かさを知った私は、あなたの豊かさを願うのです。

たとえそれが誤解の産物だと言われても、
私のハートが力いっぱい主張できるのは、それだけだから。
頑ななエネルギーがあなたを消耗させ、
拳を握って倒れる前に、その手を緩めて開くことを祈るのです。
なぜなら、私に向けるパワーの源が、
天の采配に対する恨みと後悔の念であることを知るからです。

あなたが留まることを誰も望まない。
祈って願う者たちは、
あなたがあなたであるために創りだした独房が
早く壊れてしまえばよいのにと見守っているのです。